2008/12/27

ゴロワーズを吸ったことがあるかい












ムッシュかまやつの歌に
「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」
という曲がある。

1975年に発表されヒットした
「我が良き友よ」のB面に収録されていた曲だ。
ヒットしたA面の「我が良き友よ」は
当時のヒットメーカー吉田拓郎の作詞・作曲だが、
「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」は
作詞・作曲ともにムッシュかまやつの作品である。

当時、友人からもらったカセットテープには
たくさんの歌謡曲やフォークミュージックが収録されていたが、
その中でも「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」は
とても印象的でよく巻き戻し聴いた覚えがある。

あれから30年以上が過ぎて
音楽の販売形式もずいぶん変わった。
レコード盤やカセットテープからCD盤の販売が主流になり、
現在ではコンピューター、ブロードバンドの普及にも伴い
多くの楽曲のダウンロード販売・購入が可能になった。

振り返れば、時の流れは実に速いものだ。
旅先でカセットテープを何本も持ち歩いていた頃から
それがCDに替わり、今や音楽データとして持ち歩くに至るまで
あっという間だったように感じられる。

「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」は
私が初めてiTunes storeでダウンロード購入した曲でもある。
友人からもらったカセットテープで聴いていた頃と現在を結ぶ
まるで時代の橋を渡す一曲となった。


その歌詞の中に次のような下りがある。


君はある時
何を見ても何をやっても
何事にも感激しなくなった自分に
気がつくだろう
そうさ 君はムダに年をとりすぎたのさ
できることなら一生
赤ん坊でいたかったと思うだろう
そうさ すべてのもがめずらしく
何を見ても何をやっても嬉しいのさ
そんなふうな赤ん坊を
君はうらやましく思うだろう


「そうさ すべてのものがめずらしく
  何を見ても何をやってもうれしいのさ」

そう、そんな感覚が私とコンピューターを
繋げているように思う。
時代が移り変わり、
カセットテープを聴いていた頃には
できなかったことの多くが
今やコンピューターでできる時代になった。

そして少しずつではあるが
できることに嬉しく手を焼いている
今の自分がいる。
















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