2010/04/22

Vengo Flamenco sufi [Vengo]










監督・脚本・音楽: トニー・ガトリフの映画
「Vengo ベンゴ」より[Vengo Flamenco sufi]
「Vengo」は娘を失った悲しみに暮れる男と
そのロマ(ジプシー)のファミリーの物語である。

ロマは放浪のなかで異文化を吸収し、厳しい迫害を耐え、
独自の文化と物語を育んできた民族である。
故郷を持たず放浪するロマにとって、
民族の誇りを守るということは、
現在と同時に神話的な物語を生きることを意味する。

トニー・ガトリフ監督は語る。
「ベンゴ」は単にフラメンコを扱っているのではない。
映画自体が本能的にフラメンコなのだ。

スペインを代表するフラメンコ・ギターの第一人者
トマティートと、エジプトのスーフィー歌謡の楽団が、
一堂に会するパーティー会場のシーンで、
印象深いヒターノの音楽とアラブ音楽やアラブ楽器との
ジョイントが繰り広げられる。
白衣の踊り子がくるくると旋舞をはじめる
ダンスの美しさは官能的でイスラム音楽との
興味深い魂のジャムセッションとなっている。












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