2011/09/07

healing














今住んでいる地域は猫がとても多い。
我が家のベランダには毎日のように
野良猫のユキとその子どもミミーが遊びにくるし、
家を出てすぐにあるお宅もその向かいのクリーニング屋も
さらに通りに出てすぐにあるお宅でも猫を飼っている。
その三軒だけでも五匹の猫がいて、
昼寝しているのをよく見かける。

さらに商店街や裏通りでも本当に至る所で
よく猫を見かけるのだ。
飼い猫もいれば野良猫もいる。
魚屋の爺さんが野良猫たちに餌をあげるのを
通りがかりに見たこともあったし、
隣の部屋のオバちゃんも表で
時々猫たちに餌をあげているようだ。

この辺り一帯はみんな猫も人間も仲がいい。
だから猫たちも初めは警戒するが
割とすぐに気を緩めて近寄ってくる子もいる。

私達の住む建物はペット禁止であるが、
前述したように毎日、野良猫が遊びにくる。
きっと私達の前にこの部屋に入居していた人が
可愛がっていたのだろう。
雪の降る日、初めて部屋の内見に訪れた時に
表からじっと眺めていたその野良猫を
私達はユキと呼ぶようになり、
ある日からユキが連れて来た耳の長い子猫を
ミミーと呼ぶようになった。

ベランダに遊びにくる彼らを名前で呼ぶ時、
私達は確実に癒されている。

商店街や裏通りでもこのあたりの猫は
それぞれの名前で呼ばれているかもしれない。
魚屋の爺さんも隣の部屋のオバちゃんも
猫たちを名前で呼んでいるかもしれない。













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