2011/10/12

Pappu sain & Jhura sain @ Baba Shah Jamar













2003年、私と妻はパキスタンでsufiに出逢い塗れることになった。
すべてはBaba Shah Jamar 聖者廟から始まった。
聖者廟とは聖者の墓であり、その墓に眠る聖者の名前がついている。
聖者廟にてsufiは忘我による神との合一を試みようと様々な修行と探求を実践している。

映像のBaba Shah Jamar 聖者廟では約500年以上前から、
毎週木曜日の夜にDhol(両面バチ打ち大太鼓)による儀式が行われてきた。
私と妻はその聖者廟の儀式を見て以来、その後の人生を大きく変えることになった。

私にとっては独身時代に初めてパキスタンに入国して以来、
10年ぶりのパキスタンにおける出来事であり、
それは私の中でその前の10年間のインドにおける経験と方向の同一線上として巡り、
辿りいた一瞬の出来事だったようにも想えた。
でもそれは一瞬間に留まらなかった。

初めて出向いたBaba Shah Jamarで打ちのめされた私達は
Pattokiの祭りからDholで踊り始め、同年の聖者Shahbaz QalandarのUrs(命日祭)では
Dholi(Dhol奏者)と共に行動した。

その後、Shahbaz Qalandar Ursからラホールに帰って来た私達は
木曜日の夜、聖者廟で踊るようになり、私はこのFilmの中で踊る
ファキール(修行者)達と輪の中で踊り始めた。
本来、外国人旅行者が輪の中に入り踊り始めたならば
すぐに外に出されるのが常であり、地元のパキスタン人でさえ、
興味本位なだけで踊り始めようものなら輪から弾かれていた。
でも私は誰からも咎められず踊り続けた。

Shahbaz Qalandar Ursでの私達を
Urs 帰りの多くの人が知っていたこともあるだろうし、
私達が修行の路に踏み込もうとしていることを聖者廟の彼らが、
やんわりと理解してくれていたのだ、とも想う。


一ヵ月ほどラホールを離れ、sufiとの距離を測ろうとしてフンザ地方の山に籠った。
しかし頭の中で「sufi beat」が木霊していることを再確認した時、
私達は夫婦共々Dhol奏者に弟子入りするためにラホールに帰った。

そしてまずはこのFilmでDholを演奏しているPappu sainとJhura sainに弟子入りした。
Pappu sainとJhura sainはパキスタンのA級ミュージシャンとしてヨーロッパツアー及び
愛・地球博などで演奏している。でも言っておこう。

海外公演などあくまでも余興にすぎない。
祈りと忘我を伴う演奏の本番は常に聖者廟にある。











弟子入りは楽器・音楽などからではなく、まずは家族の一員として
イスラーム、sufi、弟子としての在り方を学ぶところから始まった。

Dhol修行の一つとして聖者廟でDholが鳴り始めれば常に踊った。

2006年にようやく自分達のDholを手に入れることが許された。
そしてまた新たな修行の路が広がり伸びた。

私達の夢の一つは聖者廟でDholを演奏することだ。











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