2012/09/01

1000の言葉よりも [MORE THAN 1000 WORDS]













2006年に制作されたイスラエルのドキュメンタリー映画
「1000の言葉よりも〜報道写真家 ジブ・コーレン〜」を観た。

パレスチナ紛争の最前線でシャッターを切る
イスラエル人戦場カメラマン Ziv Koren (ジブ・コーレン)の現場での様子、
私生活に迫ったドキュメンタリーである。
家族や友人の証言とともに、本人の口から報道写真家としての
トラウマと使命が語られてゆく。

8/20、日本人ジャーナリスト・山本美香さんが
激しい内戦の続くシリア北部アレッポで銃撃され亡くなられたことを想えば、
映画「1000の言葉よりも〜報道写真家 ジブ・コーレン〜」の公式日本語サイト内にある
「映画の中でジブは、生きて帰れたらヒーローだが、死んだらただの間抜けだ、
と言っています。つまりある状況下において弾に当たったら自分の責任だけど、
どう行動し、反応すべきかをわきまえていれば平気だと言いたかったのでしょう」という
記載には大きな違和感を覚える。


ジブ・コーレンの報道写真につけられたキャプションにおいて語られている
土井敏邦氏のWebコラム
[日々の雑感 99:映画『1000の言葉よりも―報道写真家ジブ・コーレン』を観て]
を読み進めると、報道における立場、指針、解釈、アングルの捉え方によって
報道そのものが別の意味を持ち、展開される「危険性」があることは否めない。


ドキュメンタリー映画としての生々しさ、テンポの良さにおいては
ジブ・コーレンのカメラに取り付けられた特殊動画カメラの効果もあり、
強く惹きつけられた。













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