2012/12/26

The Qalandar Bass Band












[Overload]として活躍していた
Pappu sainの新音楽ユニット、[Qalandar Bass]が
活発に動き始めたのは2008年頃だったと記憶している。 

その2年前2006年、私とrabiyaに聖者廟の片隅で
[Qalandar Bass]の結成とその音楽コンセプトについて、
Pappu sain本人が話してくれたことがある。
[Overload]のコンセプトが Sufi Beatと現代音楽との融合にあるならば、
[Qalandar Bass]のそれは純粋な古典音楽の強調にある、という話だった。








当時まだPappu sainは[Overload]として活動していたものの、
頭の中では既に[Qalandar Bass]が優先していたように想える。
Pappu sainにとって[Overload]の結成は
新たなSufi Beatの可能性の試みの一つに他ならなかった。

Pappu sainはSufiとしてマランゴの生活様式を模範とし、
楽士として古くから受け継がれてきた古典音楽の要素伝承を模範としてきた。
しかし新たな試みとしての[Overload]の活動と成功によって
Pappu sainが手放しかけたものはその二つの模範だったに違いない。
だから[Qalandar Bass]を結成した後すぐに、
[Overload]を弟子のNassar sainに任せたのだと想う。


初期の[Qalandar Bass]のパフォーマンスは
タブラ奏者であるKaleem Razaがボールを唱い、
Pappu sainがそのボールを完璧にDhol演奏にて再現しながら
ボールとDholが掛け合い、闘うパターンが主流だった。
そしてさらにパキスタン国内で有名な古典音楽の中心人物、
それぞれの楽器の演奏を軸に音を重ね合わせながら
[Qalandar Bass]の活動を展開しはじめたのだ。










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